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2025.08.22 Topics

【知らないと損】家を売るときの「隣との境界線」トラブル完全対策ガイド

はじめに|「境界線問題」が家の売却を左右する理由

家や土地を売却する際、買主との価格交渉や不動産業者選びに注目が集まりがちですが、意外と見落とされやすいのが「隣との境界線の確認」です。
この境界線が曖昧だったり、トラブルを抱えていたりすると、売却自体がストップしたり、大幅な値下げを余儀なくされたりします。

この記事では、家を売る前に絶対に押さえておくべき「隣地との境界線の考え方」「確認方法」「トラブル事例」「対策」「境界線をクリアにするメリット」まで、わかりやすく解説します。


第1章:そもそも「境界線」とは?基礎知識をわかりやすく解説

1-1. 境界線には2つの種類がある

土地の境界線には以下の2種類があることを知っておきましょう。

  • 筆界(ひつかい):登記簿に記載された法的な境界線。変えることは原則できません。
  • 所有権界:実際に所有・利用している土地の範囲。過去の慣習などで筆界とズレているケースもあります。

つまり、「実際に使っているライン」と「登記上のライン」が一致していないことがあるのです。

1-2. なぜ境界が曖昧になるのか?

古い住宅地では次のような理由で境界がはっきりしていないことが多くあります。

  • 昔の測量が曖昧(縄伸び・縄縮み)
  • 境界杭や標識が紛失している
  • 隣人との口頭の取り決めしかない
  • 境界確認書・確定図が残っていない

このような曖昧な状態を放置すると、売却の場面で大きな障害になります。


第2章:家を売る前に必要な「境界線の確認方法」

2-1. 法務局で登記簿と公図を取得する

まず、法務局で以下の書類を取得します。

  • 登記簿謄本(全部事項証明書)
  • 公図(地番図)

ただし、公図はあくまで簡易図であり、境界線が精密に描かれているわけではありません。

2-2. 現地で境界標(杭)の確認

自宅周辺の地面に金属やプラスチックの杭が打たれていないかを確認します。
ただし、素人判断で「これが境界だ」と決めつけるのは危険です。正確な調査が必要です。

2-3. 土地家屋調査士による境界確定測量

境界の位置を明確にしたい場合は、土地家屋調査士に依頼して「境界確定測量」を行います。これは隣接地の所有者の立ち会いのもと、正確に境界を定める専門的な作業です。

境界確定測量の費用目安:

  • 一般的な住宅地:約30万〜60万円
  • 隣接地が多い場合:さらに増加する可能性あり

第3章:よくある境界トラブルとその解決策

3-1. 隣人との境界トラブル事例

ケース1:境界杭がなく、どこが境かわからない

→ 隣人との言い分が食い違う場合は、第三者(調査士)による確定測量が必要です。

ケース2:ブロック塀や建物が越境していた

→ 売主側が越境している場合は、事前に撤去・補修・合意書作成が必要になります。

ケース3:隣人が境界確認に応じてくれない

→ 所有者不明土地や相続未登記の隣地などは筆界特定制度の利用を検討します。

3-2. 越境物の対処方法

  • 室外機・カーポート・樹木などが越境している場合、「覚書(越境合意書)」を作成し、買主へ説明責任を果たすことで売却は可能になります。
  • 合意が得られない場合は、撤去の上で境界線内に修正します。

第4章:境界の不明確さが売却価格・期間に与える影響

4-1. 境界が曖昧な家は「売れにくい」

  • 境界不明は不動産業者からも「瑕疵(かし)」扱いされることがあります。
  • 査定価格が100万円以上下がるケースも。

4-2. 売却期間が長期化する原因に

  • 境界問題は交渉に時間がかかるため、売却まで数ヶ月〜1年遅れることも。
  • 買主のローン審査に影響を与えるケースもあります。

第5章:売却前にやっておくべきことチェックリスト

項目内容実施状況
登記簿・公図の取得法務局で取得して、現在の状況と照合✅/❌
境界標の現地確認境界杭・プレートの確認✅/❌
境界確定測量土地家屋調査士に依頼、隣地立会い✅/❌
越境物の有無室外機・塀・カーポートなどの位置を確認✅/❌
越境合意書の作成隣人との書面での合意✅/❌
不動産業者への相談境界の状態を正直に説明✅/❌
説明資料の準備境界確認書や測量図を準備✅/❌

第6章:専門家と連携すれば安心して売却できる

6-1. 関与すべき専門家

  • 土地家屋調査士:境界確定測量、調査
  • 行政書士:合意書・覚書などの作成
  • 弁護士:トラブル時の法的対応
  • 不動産会社:市場価値とのすり合わせ・買主対応

6-2. 費用はかかるが、リターンも大きい

境界確定測量に30万〜60万円かけても、査定額がそれ以上上がる、または売却スピードが早くなるケースが多くあります。
「売る前に整えること」が結果的に得をするポイントです。


まとめ|「隣との境界線」は売却前に必ずクリアにしておこう

家を売るとき、境界線の問題は避けては通れません。

  • 曖昧なままだとトラブルや価格低下を招く
  • 境界確定測量や隣人との合意で信頼性UP
  • 専門家との連携でスムーズかつ高額売却が実現

「たかが境界線」と思わず、売却前の整備こそが安心と高値を生む一番の近道です。